Tool - Forty Six & 2
最近ドハマり中のToolの一曲を紹介します。
Toolは1990年にアメリカのロサンゼルスで結成されたバンドです。便宜上Alternative metalというジャンルに分けましたが、あんまピンと来ないと思います。
Forty Six & 2は彼らの2枚目のアルバムであるÆnimaに収録されている曲です。以下Youtube ↓
Forty Six & 2 - Tool - YouTube
タイトルの46&2は染色体数から新人類の出現を予測したDrunvalo Melchizedek博士の説に基づいているそうです。門外漢のトンチンカン解説をざっとすると、現在の人間は22+1で23対の染色体をもっているが、染色体数異常によってより多くの遺伝情報を持つ(23+1対)新人類が生まれるかもしれないよ みたいな話です。
また、歌詞の中で出てくる"Shadow"はユング心理学の用語の一つで、人間の自意識の外にある精神領域をさします。たいていShadowは自分が認めたくないようなネガティブな部分であり、日常生活の中では隠れていることが多いとされます。夢や、集団心理が働くような特定の状況でShadowは表に現れ、独立したもう一つの人格のように振る舞います。
…とまあ少々コムズカシイ内容が題材となっている曲なのですが、歌詞をすべて無視してもなお楽しめる音楽です。
90年代アメリカということもあり、基本はDeftonesやAlice in Chainsのような重ためでダウナーな曲調なのですが、Toolが独特なのは各楽器のリズムや絡み合い方がとても幾何学的なところです。リフの刻み方やドラミングに数列などの数学的な規則性が散りばめられていることが多く、音楽をしっかりやっている人にとっても新鮮味があってワクワク出来るのではないかと思います。
ギター・ベースのスケールがたまにエスニックなのも相まって、神秘的・呪術的な音楽です。部屋を真っ暗にしてぼーっとしながら聞くのが最高です。
憂鬱な気分で明るい調子の音楽をあまり聞きたくないけど少し現実と距離を置きたいときなどにおすすめです。瞑想みたいな感じです
ドラムの変拍子などまだまだ語りがいのある曲なのですが今回はここら辺で。7/8になってるとことかはすぐわかると思います。
のちのち追記という形で触れたいと思います。
P.S. 心理学に詳しい方はぜひ補足コメントよろしくお願いします!